◆ 自己開示をしない描写
- 他人の精神にダイブして救う能力を持ちながら、ジンペイ自身にダイブした描写は本編中に存在しない。
- 終盤、敵本拠地に乗り込む直前に「父さん…俺強くなるよ…母さんみたいに」と一人で呟いているが、直後に声をかけられると「何でもない!」といつもの調子に戻る。コマくんが隣にいる状況でも本音を隠している。
- ライムとの会話で身の上話をペラペラ話し始めるシーンがあるが、これはジンペイにとって異常事態に近い。余裕がなく素が出てしまった可能性がある。直後にライムの返しがズレていて、ジンペイが珍しく無言で止まる場面がある。
- シリアスな話題になりそうな場面では、突拍子もない発言や話題転換で空気を散らすパターンが一貫している。
◆ 他人の心には踏み込むが自分は開かない描写
- 作中で複数のキャラクターの精神的な問題に介入し、実際に救っている。ただし救う際に自分の内面を開示することはほぼない。
- ライムとの殴り合いの後に身の上話を始めるシーンは、他人を救う文脈で「共感」にシフトしてしまった例外的な場面として読める。
- 他人を説得するときは父親の言葉を参照するが、自分自身の感情や弱さを語ることはしない。
◆ 好意の認識に関する描写
- マタロウから「ジンペイ君はヒーローだよ」と言われたとき、素の反応で一瞬止まっている。自分がそう見られているとは思っていなかった様子。
- エマちゃんからの直球の告白に対して、気づいていないフリをしながらスルーし続けている。
- ゲーム版でジンペイが「そういうのは直接言ってくれないとわからない」という趣旨の発言をしている場面がある。他人からの好意を察する能力が、自分に向けられた場合だけ機能しにくくなっている。
- 直接好意を伝えてきた相手(マタロウ、エマちゃん、3猫)に対してのみ、ジンペイ側も「好かれている」と認識している様子がある。
◆ 孤独の背景を示す描写
- 小学校時代、一人でサッカーの練習をしている回想描写がある。コマくんと出会う以前に友達がいたことを示す描写は確認されていない。
- コマくんの前でだけ口調がやわらかくなる。元々はこの口調がベースだったと考えられる。
- 初対面のコマくんが持っていたキーホルダーを目ざとく見つけ、オタク話で距離を詰めに行っている。共通の話題を見つけた瞬間に自分から動いている。